楽と好き

楽なこと、好きなことばかりをしていたい主婦の絵日記ブログ。労働は最低限。登場人物は仮名。アフィリエイト広告を利用しています。

笑って抱っこしたかった【母乳ノイローゼ(終) 】

過去に母乳量を増やす為に奮闘した記録です。

結局は充分に増えず混合→完全ミルク育児でした。ミルク・母乳どちらかを推奨する意図はありません。


出産から4ヶ月ほどは赤ちゃんの顔しか見ていなかった気がしますが、だんだん母乳育児以外の世界が目に入るようになってきました。

暗い地下から這い上がって、地上が見えてきたような感覚でした。

 

【 頻回授乳の努力は無駄だったのか 】

無駄ではなかったと思います。

扁平だった乳頭は、二女の産後には解消していていたので、二女におっぱいをくわえさせるのもスムーズでした。

母乳も長女の時より多かったです。

2人目がいなかったり、いても完全ミルク育児を希望したりしていたら、無駄だったということになるかもしれません。

ただ、あの経験をして学んだこともあったので、無駄ではなかったと思いたいです。

 

育児に関しては、いまだに感情的になって怒鳴ったり、行き過ぎたことをしてしまうことは多いです。

定期的に地域の保健師さんに相談に乗っていただいたり、精神科に通院して薬を服用したりと対策はしているのですが、感情を抑えることがなかなか難しいです。

 

そして、こちら ↓

mamapicks.jp

リンクフリーとのことなので貼らせて頂きました。

母乳育児に興味が無い方も一度目を通して頂ければ幸いです。

特にここなんて本当に『そうだな』と。

育児と「ベストを尽くす」という考え方は相性が悪いんじゃないかと。
もちろん、ベストを尽くさなければいけない局面は人生にたびたびある。それは、受験勉強や資格試験、試合やコンクールなどの一発勝負の場合だ。こういうのは、短時間で集中してストイックに努力し、同時に心身のコンディションも万全に整えることで、普段以上の力が出せる。

しかし、育児は一発勝負ではない。連綿と続く日常なのだ。ずっとベストを尽くそうとすると息切れするし、そもそもベストを尽くそうとしても別の要因で妨害されやすい。

以前の私は【全力を尽くさない】ことや【やる前から諦める】ことは、正しくないことだと思っていました。

だけど結婚して出産して役割が増えると、とてもじゃないけど母乳だけに全力で打ち込むことは無理。

あっという間に生活のバランスが取れなくなりました。

母乳育児にしようと赤ちゃんにかかりきりになると家事が出来ない。眠れない。食べれない。

自分で納得の出来るところまで、家事をしようと思ったら、赤ちゃんを放置するしかない。

それまでは 【 何かに全力を尽くすことの出来る環境にいた 】ということ、そしてそれが 【 とても恵まれていた 】という事に気付きました。

 

【 ミルク代は育児の必要経費 】

私は夫の給料でミルクを買うことに抵抗がありました。

『私のお金じゃないのに、私の都合で使うなんて・・』と。

だけど、その考え方はやめました。

 ・私が夫の分まで家事や育児をしているから、夫は仕事ができる。

これが理由です。

もちろん私が家事育児をしていても、夫が働かない限りお給料は出ません(当たり前)。

 

私はそれまで家事と育児を軽んじていたのかもしれません。

『大変だろう』とは思っていたけど、『仕事ほどではない』と。

浅はかで恥ずかしい。

そもそも、夫はミルク代を出し渋る人ではありません。

 

私は『もっと早くに完全ミルクにすれば良かった』と思っていますが、あきらめずにがんばった結果、母乳がでる様になったという方はたくさんいます。

だから、母乳量が増えないと悩んでいる人に対して、不用意に『早めに諦めてミルクにすれば良い』とは言えません。

最終的には母親自身で判断するしかないと思います。

結局自分の心と体を守れるのは自分しかいないかと。

赤ちゃん育児って決断することが多すぎて本当にしんどいですね。

周りの人は、母親がどんな選択をしたとしても、それまでの努力をしっかり見て、認めて、労いの言葉をかけて欲しいと思います。

私はこのどうにも母乳が出なかった一件で、自分のキャパ以上のことをするとどうなるかという事がわかりました。

私の場合は、自傷・家族への暴言などがありました。

かなり身勝手で迷惑な存在だったと思います。

読まれた方に引かれるのが嫌なのでこのブログにはほとんど描きませんでしたが。 

でもあの頃の自分に会えたとしても、頭ごなしに『反省しろ!』とは言えません。

あまりにも自分が哀れで。

ひとりよがりでも、空回りでも、冷静な判断ができなくなるくらい無我夢中で子育てをしていたので。

 

漫画の中では後半はほとんど誰とも会話をしていません。

途方もない孤独でした。

赤ちゃんとずっと一緒にいても、夫がいても、日帰りで通える距離に両親が住んでいても。

本当に一人で育てている人は地獄だろうと思います。

産後鬱で、自ら命を絶つ人がいるのも納得です。

 

私は自分がつらい時でも子どものことを一番に考えられるような人間ではありません。

これがわかった以上、理想を追い求めすぎて、キャパ以上のことをしないようにしようと思います。

私は夫や両親に『よく頑張ってる。立派だ。』って認めて欲しかった。

ミルク代が・・とか、災害時の対応とかよりも、【認めて欲しかった】【赤ちゃんのことだけではなく、私のことも見て欲しかった】。

これの方が大きかったと思います。

 

 

長くなりましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。

最後まで描けたのは読んでくださった方のおかげです。 

自分がどうしたかったのか、心の整理ができたような気がします。

ありがとうございました。